膝痛と正座

なぜ膝痛の人に正座が勧められないのか?

「膝が痛いなら正座はやめた方がいいですよ」と言われたことはありませんか?
整形外科でも、膝の痛みがある方には“正座禁止”をすすめるケースが多いのが現状です。確かに、膝を深く曲げる正座姿勢は、炎症が強く出ているときなどには負担になることがあります。

しかし実は、すべての膝痛の人が正座を避けるべきとは限りません。
むしろ、正しく行えば、正座が膝や身体全体の健康にとってプラスに働くこともあるのです。

今回は、整体師の視点から「正座の意外な効果」についてご紹介します。


整体師の視点から見る「正座の本当の効果」

正座は単に膝を曲げる姿勢ではありません。
骨盤の立て方、背骨の使い方、足首や足指の柔軟性など、全身のバランスが問われる高度な座り方です。

整体の観点では、正座には以下のような効果があります:

  • 骨盤を立てやすく、自然と姿勢が整う
  • 膝関節の適度な屈伸により、関節周囲の滑液循環が活性化
  • 太もも前側(大腿四頭筋)の柔軟性向上
  • 足首の可動域が広がる

つまり正座は、全身をやさしく整える体操のようなものでもあるのです。
膝痛の原因が「関節そのもの」ではなく、「姿勢不良」や「股関節・足首の硬さ」にある場合、正座をうまく取り入れることでむしろ回復を早めることがあります。


膝痛でも安全に正座を行うためのポイント

もちろん、いきなり長時間の正座はおすすめしません。
膝に優しい正座のコツは次の通りです:

  • まずは短時間(10秒〜30秒)から始める
  • 痛みが出る前に一度立ち上がる
  • 膝裏に薄手のタオルを挟むなどして負荷を分散
  • 畳やヨガマットなど、やや柔らかい床の上で行う
  • 坐骨で座る意識を持ち、骨盤を前傾させすぎない
  • まずは湯船に浸かってやってみる

整体の施術では、膝周囲の調整に加え、股関節・足首・骨盤の歪みや可動域も同時に整えていきます。
それにより、正座に必要な柔軟性や安定性を取り戻していくことが可能です。


正座がもたらす膝周辺の血流・可動域改善について

正座をすると、一時的に膝裏や足首に圧がかかります。
しかし、その後に立ち上がったとき、血流が一気に促進され、膝関節の代謝や回復力が高まることがわかっています。

また、正座によって太もも前側がストレッチされることで、大腿四頭筋の柔軟性が増し、膝蓋骨(膝のお皿)への負担が軽減されるケースもあります。

特に**「膝が伸びきっていない」「立っているときに膝が反ってしまう」**といった癖のある方には、正座が非常に有効な調整方法になります。


膝を守りながら「座る力」を取り戻そう

膝痛のある方が正座を避けてばかりいると、膝関節を使う機会が減り、可動域がさらに狭くなることも少なくありません。

「痛みを感じない範囲で、少しずつ正座を練習する」
それが、膝と全身の健康を取り戻すための一歩になるのです。

当院では、膝痛の原因を全身から見つけ出し、正座に耐えられる柔軟性と安定性を取り戻すための施術とアドバイスを行っています。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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