朝の頭痛が辛い 起立性調節障害と整体

起立性調節障害(OD)とは

起立性調節障害(OD)は、特に成長期の子どもや思春期の若者に多く見られる自律神経の不調によって引き起こされる病状です。この疾患は、主に立ち上がった際や長時間立っているときに、血圧を正常に調整できないために現れることが特徴です。その結果、血圧が低下し、脳に十分な血液が行き渡らず、めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、さらには倦怠感といった症状が生じます。

特に朝起きた時の不調が顕著で、体がだるく、強い頭痛や吐き気があり、学校や仕事に行くことが困難になることが多くあります。このため、起床時の体調不良や慢性的な疲労感を感じる人が増えています。

起立性調節障害の主な症状

  • 朝起きた時の強い頭痛
    頭痛は起立性調節障害の典型的な症状です。特に朝、布団から出る際に激しい痛みを感じることがあります。
  • 朝起きた時の吐き気
    朝の頭痛に加えて、吐き気も頻繁に見られます。これは、血圧の急激な変動や脳への血流不足が原因とされています。
  • めまいやふらつき
    特に立ち上がった際に、めまいを感じたり、立っていられなくなることがあります。血液の循環が不安定なため、脳に十分な酸素が供給されないために起こります。
  • 動悸や息切れ
    心拍数が異常に速くなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。これは交感神経の働きが過剰になりすぎているためです。
  • 慢性的な疲労感
    日中も疲れが取れず、何をするにもだるさを感じることが多く、活動的になることが難しい場合があります。
  • 集中力の低下
    体の不調が原因で、学業や仕事に集中できず、注意散漫になることがよくあります。

起立性調節障害に対する整体のアプローチ

起立性調節障害の治療は、多方面からアプローチすることが必要です。整体では、自律神経のバランスを整えることを中心に、体の全体的な調整を行います。以下は具体的な整体アプローチの内容です。

1. 骨盤の調整

骨盤のゆがみは、全身の血液循環に悪影響を与え、自律神経の乱れを引き起こす要因の一つです。骨盤の傾きやズレを整えることで、下半身からの血液の流れが改善され、体全体のバランスが向上します。特に前傾や後傾の調整が重要です。

2. 背骨と頚椎(首)の調整

頚椎のバランスが崩れると、脳への血液供給が減少し、頭痛や吐き気が引き起こされることがあります。特に「スマホ首」や「ストレートネック」といった首の前傾が見られる場合は、これを改善するために、頚椎を正しい位置に戻す施術が行われます。これにより、脳への血流が回復し、朝の不調が緩和されます。

3. 胸椎と呼吸の改善

胸椎(背中の上部)の動きが硬くなると、呼吸が浅くなり、酸素供給が不足しがちです。胸椎を柔軟にすることで呼吸が深くなり、自律神経のバランスが整いやすくなります。整体では、この部位にアプローチし、特に呼吸を整えることで心身のリラックスを促進します。

4. 自律神経へのアプローチ

施術中には、特定の自律神経をコントロールするポイントに刺激を与え、交感神経と副交感神経のバランスを調整します。特に副交感神経が優位になるように促し、リラックス効果を高めることが重要です。これにより、夜間の深い眠りを促進し、朝の不調を減少させます。

自宅でできるセルフケア

起立性調節障害は、自宅でのセルフケアも重要です。整体での施術と併用することで、症状の改善をより早めることが期待できます。以下は具体的なセルフケア方法です。

1. 深呼吸の練習

朝起きた時に、すぐに立ち上がらず、まずは深呼吸を数回行うことが効果的です。鼻からゆっくり息を吸い込み、口から息をゆっくり吐き出します。これを繰り返すことで、自律神経がリセットされ、立ち上がる際のめまいや吐き気を軽減することができます。

2. 朝の軽いストレッチ

朝起きた直後に無理のない範囲で、軽いストレッチを行うことが効果的です。特に、首や肩の筋肉をほぐすことで、血流が改善され、頭痛や吐き気を軽減する効果が期待できます。ストレッチはあくまで痛みを感じない範囲で行いましょう。

3. 正しい座り方の指導

椅子に座る際に、お尻をしっかりと引き、坐骨(お尻の骨)で座ることを意識することが重要です。この姿勢を取ることで、骨盤が安定し、背骨が自然に正しい位置に整います。これにより、脳への血流がスムーズに行き渡り、自律神経が安定します。また、長時間座る場合には、こまめに立ち上がり、姿勢を変えることが必要です。

4. 睡眠環境の整備

睡眠の質を向上させるためには、寝具や枕の見直しが重要です。例えば、硬すぎないマットレスや、自分に合った高さの枕を使用することが、体のバランスを保つために役立ちます。また、ラベンダーなどのリラックス効果があるアロマを使ったり、寝る前に温かいハーブティーを飲むことも効果的です。これにより、副交感神経を優位にし、質の高い睡眠を得ることで、朝の不調が改善されやすくなります。

整体による長期的な改善

起立性調節障害は、一時的な不調ではなく、長期的に体全体のバランスを整えることが必要な疾患です。整体では、骨盤や背骨の調整を行い、体全体の血流を改善し、自律神経の乱れを整える施術を提供しています。定期的な施術を受けることで、朝の頭痛や吐き気といった症状が徐々に軽減され、日常生活がスムーズに送れるようになります。

起立性調節障害で悩んでいる方は、まずは専門家に相談し、適切なケアを受けることが大切です。当院では、痛みの少ない整体施術を通じて、自律神経のバランスを整え、健康回復をサポートしています。お気軽にご相談ください。

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