肩甲骨まわりのこりやハリを取り除く「肩甲骨はがし」という言葉を、最近では雑誌やテレビ、インターネットなどでよく目にするようになりました。一般的に紹介されている肩甲骨はがしでは、横向きになった状態で肋骨と肩甲骨のすき間に無理やり手や指を差し込み、グイグイと動かしたりストレッチしたりする方法が取り上げられることが多いです。

しかし、からだ快福クラブ北九州で行う肩甲骨はがしは、そのような強引なアプローチは一切しません。当院での肩甲骨はがしは、仰向けの楽な姿勢で受けていただきながら、背骨一つひとつの動きを確認・調整し、肋骨と肩甲骨の間に自然に指が入るくらいまで全身を緩めていくという独自の方法を採用しています。

「痛いことはされるのではないか」「バキバキされて怖い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、からだ快福クラブ北九州の肩甲骨はがしは、解剖学的に正しい方向にゆっくり誘導していくことで、無理なく筋肉や関節を和らげていくのが最大の特徴です。

一般的な肩甲骨はがしとの違い

強引な力を加えない

多くの方は「肩甲骨をはがす」と聞くと、「痛い」「無理やり行う」というイメージを抱かれがちです。実際に、メディアなどで紹介されている肩甲骨はがしの映像を拝見すると、セラピストが横向きになったクライアントに対して、強く肋骨と肩甲骨の間に手を滑り込ませ、力任せに動かしているシーンを目にすることも珍しくありません。

しかし、からだ快福クラブ北九州が大切にしているのは、“クライアントが安心して受けられる”ということです。体勢は仰向けで、痛みを感じさせないよう、十分に筋肉や関節を緩めながら進めていきます。ゴリゴリと無理に力をかけるのではなく、背骨の状態を確かめつつ、自然な方向に少しずつゆっくりと動かすのが特徴です。

背骨の動きを重視する

肩甲骨そのものを動かすだけに注目するのではなく、背骨(脊柱)の各椎骨同士の動きを丁寧に評価・調整していきます。背骨は、上から頸椎(首の部分)、胸椎(背中の部分)、腰椎(腰の部分)というように分かれていますが、それぞれの椎骨(骨)同士の間には、前後・左右、さらには回旋などの多方向の「遊び(可動性)」が存在します。

からだ快福クラブ北九州では、この背骨の動きがどちらか一方にだけ偏っていたり、または動き自体がほとんどなくなっていたりする箇所を探し出して、それらを解剖学的に正しい方向に誘導しながら緩めることで、結果的に肩甲骨まわりの筋肉や肋骨、靭帯の張りがやわらいでいくというアプローチをとっています。

仰向けで背骨の硬さを調整するプロセス

ここでは、実際にからだ快福クラブ北九州で行っている肩甲骨はがしのプロセスを、もう少し詳しくお伝えします。

  1. 仰向けで寝てもらう
    一般的な肩甲骨はがしで見られるような横向きの体勢は取りません。施術ベッドにリラックスした姿勢で仰向けに寝ていただくため、体重による圧迫感や緊張感が生じにくく、安心して施術を受けられます。
  2. 腰椎(腰の骨)から胸椎(背中の骨)にかけて、椎骨一つひとつを触診
    腰椎5番から始まり、腰椎4番、3番…と順を追って、施術者の手のひらをクライアントの背中とベッドの間に滑り込ませていきます。その際に、「右方向には動きやすいけれど、左方向には動きづらい」「前後には動くけれど、回旋方向(ひねり)に動きが少ない」など、椎骨同士の動きを確認していきます。
  3. 硬い部分を、解剖学的に正しい方向に誘導
    椎骨同士の動きに偏りがある部分(=硬くなっている部分)を見つけたら、ただちに力任せに動かすのではなく、ゆっくりと解剖学的に正しい方向へ少しずつ誘導し、クライアントの骨や関節が自然に“ふわっ”と緩むのを待ちます。
    これは、一種の**「待ちの施術」**と言えるかもしれません。押し込んで無理をさせるのではなく、正しい方向に軽く誘導することで、身体自身の調整力・回復力を引き出すのです。
  4. 腰椎の5番から上部胸椎まで、順番に繰り返す
    腰椎5番→4番→3番…と上に向かって確認と誘導を行いながら、原因となる硬い関節を丁寧に探し出しては緩めるという工程を繰り返します。椎骨が緩むにつれ、それに付随する筋肉や靭帯も自然とリラックスし、背骨まわりの血液やリンパの流れがよくなっていきます。

肋骨の調整と肩甲骨はがし

背骨の柔軟性を高めたあとは、胸椎から伸びる肋骨の硬さにもアプローチします。肩甲骨が背中にべったりと張り付いた状態になっているときは、多くの場合、周囲の筋肉だけでなく、肋骨の可動域も狭くなっていることが多いです。

  1. 肋骨の硬さを確認する
    肋骨がどの方向にどれだけ動くかを、施術者が手のひらや指先で確認します。肋骨にも個々に付着する筋肉や軟骨、靭帯があり、長年の姿勢習慣や運動不足、または呼吸の浅さなどが原因で硬くなっている場合があります。
  2. ゆっくりと肋骨を調整していく
    背骨と同じく、正しい方向へゆるやかに誘導することで、肋骨の動きを取り戻します。体の前後や左右、回旋など多方向に遊びを与えることで、少しずつ肋骨が柔らかくなっていくのです。
  3. 肋骨と肩甲骨の間に指が入るくらいまで
    背骨や肋骨が十分に緩んでくると、肩甲骨も自然と浮きやすくなり、肋骨と肩甲骨の間に施術者の指がスッと入るようになります。ここまで無理なくスペースができれば、肩甲骨まわりの筋肉も大きくほぐれてきている証拠です。
    一般的な“ゴリゴリ”としたアプローチではなく、あくまで自然なスペースを作り出すのが、からだ快福クラブ北九州の肩甲骨はがしの特徴といえるでしょう。

なぜ背骨をほぐすと筋肉が緩むのか?

「肩甲骨の周辺をほぐすのに、なぜ背骨から?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。その理由を整理すると、以下のようになります。

  1. 筋肉や靭帯は背骨に多数付着している
    肩甲骨に付着する筋肉は、実は背骨や肋骨からのびているものがほとんどです。たとえば、僧帽筋や菱形筋、肩甲挙筋など、いずれも背骨や首の骨などから始まって肩甲骨にくっついています。したがって、背骨の動きが制限されていると、これらの筋肉にも負担がかかり続ける状態になりやすいのです。
  2. 骨の可動域が狭いと、筋肉は常に引っ張られる
    背骨の椎骨同士の間に“遊び”がなく、「まるでサビついているような状態」になると、その周囲にある筋肉も引き伸ばされたまま硬くなってしまいます。特に重症のこりや慢性的な痛みを抱える場合、表面的に筋肉を押したり揉んだり伸ばしたりするだけでは限界があります。
  3. 背骨をしっかり動かせば、筋肉はゆるむ
    逆に、背骨の一つひとつを正しく動かし、前後左右だけでなく回旋方向にも“自由にたわむ”ようにしてあげると、筋肉は自然と緩み始めます。筋肉を直接ほぐさなくても、骨格が正しい方向に動くことで血液やリンパの流れが改善し、結果的に筋肉のこりも解消されるというわけです。

からだ快福クラブ北九州の肩甲骨はがしを受けるメリット

  1. 痛みが少なく安心して受けられる
    仰向けでの施術が中心となるため、背中に無理な力を加えられて「痛い」「怖い」という心配がほとんどありません。初めての方や、痛みに弱い方でも安心して受けられます。
  2. 根本原因にアプローチできる
    肩甲骨まわりが張っている大きな原因が、実は背骨や肋骨の硬さにある場合は珍しくありません。背骨や肋骨をしっかり調整することで、根本からの改善が期待できます。
  3. 全身のバランスが整う
    背骨の調整は肩甲骨だけでなく、首や腰、さらには骨盤など全身のバランスに影響します。肩こりや背中の張りだけでなく、姿勢改善や疲労感の軽減など、さまざまなメリットにつながる可能性があります。
  4. 持続的に楽な状態を維持しやすい
    一時的に強い刺激でほぐすのではなく、身体本来の動きを取り戻すアプローチをするため、施術後の状態が長持ちしやすいことも特徴の一つです。

どんな方におすすめ?

  • 慢性的な肩こり・背中のこりに悩んでいる方
    何をしても一時的にしか良くならない、常に背中が重い・肩甲骨まわりがガチガチだという方は、背骨や肋骨の可動域が大幅に失われている可能性があります。
  • デスクワークやスマホの使用時間が長い方
    長時間座りっぱなしや下を向いた姿勢を続けると、背骨が丸まり、肋骨や肩甲骨の動きも制限されがちです。結果として肩甲骨が背中にべったり張り付き、呼吸も浅くなります。
  • スポーツや部活動で肩まわりをよく使う方
    肩を酷使するスポーツ(野球、テニス、バドミントン、バレーボール、水泳など)に取り組んでいる方も、肩甲骨の動きが制限されるとパフォーマンスが下がりやすく、怪我のリスクが高まります。
  • 肩甲骨はがしに興味はあるが、怖くて手が出せなかった方
    一般的な肩甲骨はがしを見て「痛そう…」「無理やり動かされるのはちょっと…」と敬遠していた方も、からだ快福クラブ北九州なら安心できる施術を受けられます。

よくある質問

Q1. 施術時間はどのくらいかかりますか?

個人差はありますが、背骨や肋骨、肩甲骨まわりの状態をしっかりチェックしてから施術を進めるため、初回は特にゆとりをもって1時間前後を考えていただければと思います。二回目以降は、状態を把握したうえで施術に集中できるため、もう少し短めの時間で終わることもあります。

Q2. どのくらいの頻度で通う必要がありますか?

症状の重さや個人の体質・生活習慣にもよりますが、初期のうちは身体が正しい動きを覚えるまで週に1回程度のペースで来ていただくと効果が出やすいです。その後は、状態が安定してきたら月に1回など、メンテナンス的に通われる方が多いです。

Q3. 痛みが苦手ですが大丈夫でしょうか?

はい、痛みが苦手な方にも安心して受けていただける施術です。強く押したり、急にひねったりといった動作は行いません。あくまで解剖学的に正しい方向に誘導しながら、ゆっくりと身体の緊張をほどいていきます。

Q4. 女性でも受けられますか?

もちろん可能です。からだ快福クラブ北九州には女性スタッフも在籍しています。女性特有の悩みや不安にも対応できますので、お気軽にご相談ください。

施術を受ける際の注意点

  • 体調に不安がある場合は事前にご相談を
    発熱中や感染症の疑いがある場合、急性のケガがある場合などは施術を避ける、または医師の診断を優先したほうがよいケースがあります。
  • 施術後はしっかり水分を摂る
    血行やリンパの流れが良くなることで、老廃物の排出も活発になります。施術後は水分を十分に摂取して、身体をいたわってあげると回復が促進されます。
  • 無理な運動や姿勢に注意
    施術後に身体が軽くなると、つい無理をしてしまう方もいらっしゃいますが、施術直後は逆に体がまだ慣れていないこともあります。普段より激しい運動をいきなり再開したり、長時間同じ姿勢を続けたりしないよう注意しましょう。

まとめ

からだ快福クラブ北九州がご提供する「肩甲骨はがし」は、仰向けで安心して受けられる、そして強引な力に頼らず、背骨や肋骨の可動性を高めることで結果的に肩甲骨を浮かせるという独自の施術法です。

  • 腰椎(腰の骨)から胸椎(背中の骨)まで椎骨を一本一本触診し、硬いところを丁寧に緩めていく
  • 肋骨の動きも調整し、肩甲骨の間に自然なスペースができるようにする
  • 痛みをできるだけ感じさせず、クライアントが安心して施術を受けられるよう配慮する
  • 背骨を正しく動かせるようになると、筋肉は自然にほぐれ、血流やリンパの流れも改善する

これらのステップを踏むことで、慢性的な肩こりや背中のハリ、肩甲骨のこり固まりなどに悩んでいる方でも、「グイグイ押されて痛い」「強引に動かされるのが怖い」という恐怖心を持たずに、安全かつ効果的に肩甲骨まわりをケアすることが可能です。

もしあなたが肩や背中のこり、肩甲骨の辛さを感じていて、「どこへ行っても改善しなかった」「従来の肩甲骨はがしは怖そうで試せなかった」というお悩みを抱えているのであれば、ぜひ一度、からだ快福クラブ北九州の肩甲骨はがしを体験してみてください。身体の土台ともいえる背骨や肋骨から整えることで、「こんなに楽になるんだ!」と驚く方も多くいらっしゃいます。

あなたの肩甲骨が解放され、軽やかな日常を取り戻せるように、私たちは全力でサポートいたします。気になることや不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。一人ひとりの身体に合わせた丁寧な施術で、快適な毎日を目指していきましょう。

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