最近、低学年のお子さまでも
「首や肩がこる」
「頭が重いと言う」
「姿勢が丸くなる」
というご相談が増えています。
ゲームや動画視聴、オンライン学習など。
便利になった一方で、同じ姿勢が長く続く毎日です。
成長期の体は柔らかく、変化もしやすい。
だからこそ、早めのケアと生活の整え方が大切です。
なぜ起こる?――“うつむき姿勢”がもたらす負担
長時間のスマホ・タブレット。
つい顔が前に出て、背中が丸くなります。
顔が2~3cm前に出るだけで、首や肩の筋肉は何倍も頑張ることに。
これが“重だるさ”“コリ”“集中のしづらさ”につながります。
学校生活でも負担は重なります。
高さの合わない机といす。
重いランドセル。
授業中は座りっぱなし。
小さな負担が、毎日コツコツ積み重なる。
その結果として、肩こり・頭痛・猫背が出やすくなります。
体のつながり――骨盤・胸椎・肩甲骨のライン
姿勢は、首や肩だけの問題ではありません。
土台である骨盤が傾くと、背骨のカーブが崩れます。
特にポイントは上部胸椎(背中の上の方)。
ここが硬くなると、肩甲骨がうまく動かず、首が代わりに頑張ってしまいます。
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骨盤の前後の傾き
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上部胸椎のしなやかさ
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肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨のすべり)
この3つが整うと、頭の位置が自然に戻り、呼吸も深くなります。
ご家庭で気づけるサイン
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座るとすぐ背もたれに寄りかかる
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机に胸やお腹をくっつけるように前のめり
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片側の肩ひもだけでランドセルを背負う
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ノートの字が妙に斜め、または机に顔を近づける
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朝から「首が重い」「頭が痛い」と言うことがある
ひとつでも当てはまれば、姿勢の見直しで楽になる可能性があります。
当院の考え方――痛い場所だけを見ません
「痛いのは首だから首だけほぐす」。
それでは、また同じ不調が戻りがちです。
当院では、体全体のバランスを確認します。
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骨盤の傾きと座り方のクセ
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上部胸椎の硬さ(特に猫背になりやすい部分)
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肩甲骨の動きと肋骨の角度
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足首・股関節の協調(“立つ・歩く”の土台)
原因を線でつなぎ、やさしく整えていきます。
施術はやさしく、安心できる強さで
はじめに姿勢と動きをチェック。
どこで無理をしているかを一緒に確認します。
そのうえで、体に負担の少ない整体を行います。
痛みを我慢させるようなことはしません。
子供の骨格調整は、強く押したり、ボキボキ言わせたりするものではなく、 指で軽くトントンする程度の心地よい刺激なので、 お子様も眠ってしまうほどの刺激です。
眠気がくるのは、体が“安心モード”に切り替わったサイン。
緊張がほどけ、呼吸が深くなり、筋肉がふんわりゆるみます。
※整体は医療行為ではありません。
気になる症状が強い場合や、発熱・嘔吐などがある場合は医療機関の受診をおすすめします。
施術後にお伝えしている“3つのコツ”
1)座り方のコツ
椅子に座るときはお尻を後ろへ引き、坐骨で座る。
そのうえで、骨盤の真上に頭蓋骨が来るように意識します。
背もたれに体重を預けっぱなしにしない。
机との距離を近づけ、前のめりにならない。
この2点で首の負担は大きく減ります。
2)画面の高さを目の高さへ
スマホやタブレットは、胸の前ではなく目の高さへ。
腕を少し支えるクッションがあると楽です。
15~20分続けたら、いったん視線と姿勢をリセット。
3)30分に一度、体を“ほどく”
同じ姿勢が続くと、体は固まります。
30分に一度、その場足踏みや、肩をゆっくり回す、
胸を軽く開くなど、1分でOKの小休止を。
学校・お家でできる小さな工夫
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机といすの高さを、ひざ・股関節が90度くらいになるよう調整
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ランドセルは両肩で背負い、ベルトは短めにして体に密着
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宿題はうつ伏せより、いすに座って“坐骨で座る”を練習
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テレビや動画は寝転がって見ない(首がひねられます)
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寝る前は画面を置き、深呼吸で“からだの電源オフ”
毎日の小さな積み重ねが、姿勢の土台をつくります。
“歩き方”も姿勢を育てます
歩くときは、骨盤の真上に頭(頭蓋骨)がのる意識。
あごを引き、目線は遠くへ。
足は静かに前へ。
歩幅は大きすぎず、つま先が内や外に流れないように。
「音を立てずにサッと歩く」イメージが◎です。
よくあるご質問
Q:痛がりな子でも受けられますか?
A:受けられます。やさしい刺激で進めますので、リラックスして受けていただけます。途中で眠ってしまうお子さまも多いです。
Q:何回くらい通えばいいですか?
A:状態や生活環境によって個人差があります。まずは初回で体のクセを確認し、必要な頻度をご提案します。
Q:家でできる体操はありますか?
A:無理のない範囲で、姿勢を保ちやすくする“座り方”“立ち方”“その場足踏み”など、短時間で続けられる方法をお伝えします。
親子でいっしょに“姿勢の練習”
子どもは、親のまねがとても上手です。
おうちの方が楽に座り、楽に立つ姿を見せるだけで、
お子さまの姿勢も自然と整っていきます。
「背筋を伸ばして!」と声をかけるより、
いっしょに座って、いっしょに立って、いっしょに深呼吸。
その体験が、一生の姿勢の財産になります。
まとめ――“やさしい刺激”で、姿勢は変わる
子どもの肩こり・頭痛・猫背は、
“悪いクセ”が積み重なって起こることが多い不調です。
土台の骨盤、上部胸椎、肩甲骨の動きをやさしく整える。
そして、毎日の座り方・画面の高さ・小休止を身につける。
この2本柱で、体はぐんと楽になります。
無理はしない。
怖くない。
続けられる方法で、姿勢はちゃんと育ちます。
北九州市小倉北区のからだ快福クラブ北九州では、
お子さまの体に負担をかけない整体で、成長期の姿勢づくりをサポートしています。
「最近、首や肩がつらそう」
「猫背が気になる」
「朝から頭が重いと言う」
そんな時は、どうぞ一度ご相談ください。
お子さまが“楽に座れる・楽に立てる・楽に学べる”毎日を、いっしょに目指しましょう。
※必要に応じて医療機関の受診もご案内します。
※整体は治療ではなく、からだ本来の動きを取り戻すためのサポートです。